「リカちゃん電話」は、日本の昭和時代に開始され、子供たちの間で人気がある電話サービスの一つです。
リカちゃんの声が聞ける電話番号が設定され、電話をかけると録音されたリカちゃんの声が応答する音声サービスを楽しめるという仕組み。
そんなリカちゃん電話には、のちに多くの怖い都市伝説が生まれ、その一部は今も語り継がれているのです。
この記事では、リカちゃん電話の怖い都市伝説について、具体的なエピソードを元に詳しく見ていきます。
※2024年現在でもリカちゃん電話サービスは存続しています。
昔のリカちゃん電話サービスの背景【怖い都市伝説が誕生】
リカちゃん電話は1968年から現在にかけてサービスが提供されています。(2024年現在)
昭和時代には特に、リカちゃん人形は日本中で大人気で、電話を通じてリカちゃんの声が聞けるこのサービスは、子供たちの間で非常に話題になりました。
リカちゃん電話の番号は、当時の広告やテレビCMなどで広く知られており、簡単に電話をかけられるものでした。
しかし、現代のように無料の通話サービスは存在せず、リカちゃん電話にかけると、通話料がかかる仕組み。
それでも、多くの子供たちはこのサービスを楽しんで利用し、リカちゃんの声に耳を傾けていました。
しかし、ある日を境に「リカちゃん電話にかけると何か不吉なことが起こる」といった噂が広まり、リカちゃん電話に関する都市伝説が誕生。
これらの噂は当時の子供たちを恐怖に陥れ、今でもその一部は語り継がれています。
リカちゃん電話の怖い都市伝説ストーリー
リカちゃん電話の怖い都市伝説の一つとして、ある少女のエピソードが有名です。
この話は昭和時代の終わり頃に広まったもので、多くのバリエーションが存在しますが、基本的なストーリーは次のようなものです。
1. いつものリカちゃんの声が突然…
ある少女がリカちゃん電話にかけたところ、最初は普通のリカちゃんの声が応答しました。
「こんにちは、リカちゃんです。今日はどんなお話をする?」といった可愛らしい声に、少女は嬉しくなり、何度も電話をかけるようになります。
しかし、ある日、いつもと違う不気味な声が電話越しに聞こえてきました。
「今、あなたの家の前にいるよ」と、リカちゃんが言ったのです。
最初は冗談だと思った少女も、何度か繰り返されるこのメッセージに不安を感じるようになります。
さらに、リカちゃんは次第に「今、あなたの部屋の前にいるよ」と言うようになり、電話を切るタイミングで不気味な笑い声が聞こえるようになったと言います。
2. リカちゃんからの折り返し電話
リカちゃん電話にまつわるもう一つの怖い話として、「折り返し電話」のエピソードがあります。
この話は、リカちゃん電話にかけた子供が、リカちゃんから折り返しの電話を受けるというものです。
通常、リカちゃん電話は一方通行のサービスであり、こちらからかけるだけで折り返しの電話がかかってくることはありません。
しかし、この都市伝説では、電話を切った後、しばらくしてからリカちゃんから電話がかかってくるという恐ろしい展開になります。
リカちゃんが電話でこう言います。「今、家の中にいるよ」。
そして、その後電話は途切れ、家の中から奇妙な物音が聞こえ始めるというものです。
リカちゃんが人形として家の中に入ってきたのか、それとも何か別の存在が家にいるのか、その真相は語られていませんが、この話は多くの人に恐怖を与えました。
昭和の時代の背景と怖い都市伝説の広がり
昭和時代、特にテレビやラジオが主要な娯楽だった頃は、こうした「おもちゃを使ったサービス」や「電話を通じた遊び」が非常に人気を博していました。
そのため、リカちゃん電話のようなサービスは、子供たちの間で自然に噂話や都市伝説に発展する土壌が整っていました。
当時は電話そのものがまだ特別なものであり、現代のようにスマートフォンが普及していないため、電話をかける行為自体が少し神秘的で、何かしらの不安や恐怖を生みやすい状況にありました。
また、リカちゃん電話は録音されたメッセージしか流れないはずなのに、実際にリカちゃんが自分の家や部屋の前にいると感じさせるようなリアリティを持っていたため、そのギャップがより恐怖を煽ったと考えられます。
【まとめ】リカちゃん電話の怖い都市伝説
リカちゃん電話の都市伝説は、昭和の時代に生まれた多くの怪談や都市伝説と同じように、当時の子供たちの想像力や社会的背景が反映されています。
リカちゃん電話は単なる子供向けの遊びを超え、不気味な恐怖を伴う都市伝説として語り継がれているという一面もあるのです。
その恐怖は現代でも語り継がれ、新たな世代に影響を与え続けています。
リカちゃん電話の都市伝説は、日本の都市伝説として今後も語り継がれていくことでしょう。