青魚とは
食用魚のうち、イワシ・サンマ・サバなど体の色が青緑色を帯びた魚の総称です。一般的に赤みがかった色をしている赤物(アカモノ)に対して、青物(アオモノ)とも呼ばれます。
青魚は、日本での実用上の分類です。分類学上のまとまった集団ではなく、外観や肉質から判断して便宜上「青魚」として分類されるようになりました。
「青魚」とされている主な魚の種類一覧
●ニシン目
ニシン科:ニシン、イワシ(マイワシ)、ウルメイワシ
カタクチイワシ科:カタクチイワシ
●ダツ目
サンマ科:サンマ
●スズキ目
アジ科:アジ(マアジ)、ブリ、カンパチ
サバ科:サバ、マサバ、ゴマサバ
青魚の特徴
・一般的に、紡錘形(ぼうすいけい・つむがた)の体である
※紡錘形とは、円柱状で、中ほどが太く、両端が次第に細くなっている形のこと
・発達した体側筋を持っている
・一般的に海の表層に生息し、産卵・餌取り・越冬のために、大群で沿岸に移動する
・生息域が広く、資源が豊富なことから、水産業には欠かせない存在
・青魚の肉には様々なエキスが含まれており、独特の味わいを持っている
・脂肪の含有量にばらつきがあり、通常、最盛期(旬)には特に多くなる
・鮮度が落ちやすく、変色しやすい
・青魚にはエイコサペンタエン酸(EPA、IPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が多く含まれているため、健康志向の食品として注目されている
青魚を英語で言うと何?
英語では「Blue-backed fish(ブルー・バックトゥ・フィッシュ)」と言います。
おそらく、「背中が青い魚」≒「青魚」だからでしょう。
しかし、これは一般的な表現ではないようです。理由は、上記の「青魚とは」のところで書いているように、青魚は日
本での実用上の分類だから。日本人以外にBlue-backed fishと言っても、通じない可能性があります。
まとめ
●青魚とは、体が青緑色を帯びた魚の総称で、日本での実用上の分類
●代表的な魚は、イワシ・サンマ・サバ
スーパーで魚を買うときや、食卓で青魚が並んだときに、この記事の内容を少しでも思い出していただければ幸いです。